伊勢角屋麦酒の神久工場、これは外せないよ。天正3年、1575年創業の餅屋『二軒茶屋餅角屋本店』が母体で、21代目の鈴木成宗さんが1997年にビール事業を始めたんだ
450年続く餅屋からビール!? 飛躍しすぎじゃない?
実は大正時代から味噌醤油の醸造もやってたから、発酵の素地はあったんだよ。でも鈴木さんの踏み切り方がすごくて、当時年商1億円の会社に2億7千万円を投資してる
えっ! 年商の2倍以上!? それ普通の経営者じゃ絶対やらないよね…
本人も『フルアクセルかフルブレーキしかない』って言ってるくらいだからね。しかもこの人、社長業の傍ら三重大の大学院に通って、伊勢神宮の森から野生酵母を単離する研究で博士号を取ってるんだよ
なにそれ! 社長で醸造家で博士号まで!?
その野生酵母が『KADOYA 1』っていうオリジナル株で、これを使った『ヒメホワイト』が名品なんだ。ベルギースタイルのホワイトエールに柚子の皮を使って和のニュアンスを出してる。『ヒメ』は和の調和の美しさを込めた名前なんだよ
伊勢の森の酵母に柚子…! 日本ならではのホワイトエールだね
受賞歴もえげつなくて、ビール界のオスカーと呼ばれるInternational Brewing Awardsで金賞4連覇中。2009年にはブルワリーオブザイヤーも獲ってる。国際審査員の資格も持ってて、数千種類のビールを評価してきた人なんだ
4連覇! あと『ねこにひき』っていう名前、見たことある気がする!
ポートランドのカルミネーション・ブルーイングとのコラボビールでさ、KADOYA 1酵母を使ってる。名前は鈴木さんの猫『ぎん』とコラボ相手の猫『ABBY』の二匹から来てるんだよ。ジューシーで苦み控えめの飲み心地が人気
猫の名前がビールに! かわいすぎる…。450年の餅屋から世界一のビールって、物語が強すぎるよ