大阪市西成区を拠点とするディレイラブリューワークスが、Session IPA「NIGHT RIDER ROUTE26 #013」を紹介した。

商品名の通り、ビールのコンセプトは夜のルート26を駆け抜けるライダー。紹介文には「アスファルトに電磁輪(タイヤ)を切りつけながら、暗闇を走り抜けていく」という印象的な一節が掲げられ、明日への怯えや喪失感を抱えながら走り続ける人物の物語が描かれている。

ビールのスタイルはSession IPA。公式情報によると、アルコール度数は4.5%、IBUは33、SRMは3.5。原材料にはアメリカ産・ドイツ産の麦芽とホップを使用している。IPAらしいホップの存在感を保ちながら、比較的軽快に楽しみやすいスペックといえる。

「NIGHT RIDER ROUTE26」シリーズは、ビールそのものの味わいだけでなく、ラベルや背景に込められた物語も含めて楽しませる、ディレイラブリューワークスらしい存在だ。同シリーズでは、14歳で右腕と右脚を失い、17歳でピアノや大切な存在を失ったフリアールを軸に、幻肢痛、執着、後悔、希望といった感情が語られる。

ディレイラブリューワークスは、「朝から酒を楽しむ街」として知られるニシナリにこだわり、西成ライオットエールのレシピ再現を出発点に設立されたクラフトビール工場と企画運営チームの集合体。フランス語で「道を外す者」を意味する「ディレイラ」の名のもと、常識や一本道にとらわれない発想でビールを造っている。

夜の疾走感を思わせるストーリーと、Session IPAならではの飲み進めやすさ。その両方から味わいたい一本だ。