大阪市西成区のディレイラブリューワークスは、かつて西成のビール醸造の立ち上がりを支えた5人の醸造家について紹介する投稿を公開した。

西成のビールづくりは、単に新しい銘柄を生み出すだけの取り組みではない。街で暮らす人々の経験や、酒にまつわる記憶、そして醸造に関わる人たちの技術を、ビールという形で受け継いでいく試みでもある。今回の投稿は、その初期を担った醸造家たちにあらためて光を当てるものだ。

ディレイラブリューワークスは、朝から酒を楽しむ街「ニシナリ」にこだわり、「西成ライオットエール」のレシピを再現するために設立されたクラフトビール工場と企画運営チームの集合体。ブルワリー名の「ディレイラ」は、フランス語で「道を外す者」を意味し、既存の常識や一本道にとらわれない発想を掲げている。

公式サイトでは、定番の西成ライオットエールをはじめ、Citrus Sour Ale、Hazy IPA、Pilsner、West Coast IPAなど、多彩なスタイルを展開。ビールごとに異なる背景や物語をラベルや味わいに込める姿勢も、同ブルワリーの特徴だ。

5人の醸造家が支えた黎明期の歩みは、現在のラインアップやブランドの世界観にもつながっている。今回の投稿は、一本のビールを味わう前に、その背後にある西成の土地と人に思いを巡らせるきっかけになりそうだ。