北海道・上富良野町で醸造を続ける忽布古丹醸造が、限定シリーズ「FREEDOMS」の3月新作をまとめて公開した。今回そろったのは、American IPAのHOP IN MY HEAD、Ume Saisonの梅見がち、Cold IPAの青嵐、West Coast Pale AleのFictionの4種。いずれもホップの個性を軸にしながら、スタイルの振り幅をしっかり見せるラインアップだ。

HOP IN MY HEAD


ナンバーガールの曲名から名付けたAmerican IPA。上富良野産Cascadeをワールプールで贅沢に使い、Citra、Mosaic、Strataを重ねた設計で、シトラスやトロピカルフルーツ、白ブドウを思わせる香りが特徴。ABV 6.0%、IBU 55。

梅見がち


梅の香りにフォーカスしたUme Saison。ピルスナーモルトとウィートモルトを土台に、上富良野産Cascadeをシングルホップで使用。青梅の爽やかさに加え、完熟梅の杏のような果実感も感じられ、ドライで軽快な飲み口に仕上げている。ABV 4.5%、IBU 25。

青嵐


Chinook、Ekuanot、Nelson Sauvinを使ったCold IPA。青い柑橘や松脂を思わせる香りに、ブルーベリーのような奥行きも重なる。コーンスターチを使ってボディを軽やかに整え、苦味はクリーンかつ鋭い。ABV 7.0%、IBU 65。

Fiction


KRUSHを中心に、上富良野産Cascadeをふんだんに組み合わせたWest Coast Pale Ale。ダブルドライホッピングでトロピカルかつジューシーなアロマを重ねつつ、West Coast IPAほど重くない飲みやすさを狙っている。名前の由来は、理想の方向性を追いかけたレシピの背景にある「虚構」「想像上」というニュアンスだ。ABV 6.0%、IBU 40。

上富良野という土地とホップの関係を前面に出しながら、セゾン、IPA、Cold IPA、Pale Aleを横断して見せる今回の新作。限定シリーズらしく、造り手の狙いがそのまま味の輪郭に落とし込まれている。