大阪・富田林市の万里春醸造が、観心寺の梅を使ったコラボレーションビール「青梅セゾン」を紹介した。観心寺KU-RI側の案内では、観心寺境内にある樹齢100年以上の梅園で採れた青梅を使ったセゾンとして位置づけられている。

万里春醸造は、明治初期から大阪・南河内で知られた造り酒屋「万里春」をルーツに持つブルワリーだ。廃業した酒蔵をリノベーションし、醸造所とビアホールとして再生した背景を持つ。公式サイトでは、金剛山系の伏流水を源とする井戸水を使ったクラフトビールづくりを掲げており、土地の水と歴史をそのままビールに映し込む姿勢がうかがえる。

青梅セゾンは、酵母由来のフルーティーな香りに、青梅のやわらかな酸味を重ねた設計。KU-RIの紹介では、ABV 5%、IBU 14、SRM 3とされており、軽快で飲み口のよいセゾンに仕上がっている。爽やかな酸味を持たせつつも、香りとバランスを崩しすぎないところに、コラボビールとしての調整の細かさが見える。

観心寺側の発信では、万里春醸造での提供に加えて、観心寺マルシェ KU-RI でサーバーごと出店する案内も確認できる。寺院で育った梅を、地域のブルワリーがビールとして形にする取り組みは、素材の魅力だけでなく、土地の記憶を味わうという意味でも興味深い。