山梨県小菅村を拠点とするファーイーストブルーイングが、シャトー・メルシャン勝沼ワイナリーのぶどう栽培を担うメルシャンヴィティコール勝沼株式会社との協業による新商品を発表しました。2021年から続く取り組みで、ワイン用ぶどうの栽培過程で間引かれる「摘房ぶどう」をクラフトビールや蒸留酒に生かしています。

500kgの摘房ぶどうをフルーツセゾンに

『Far Yeast Grapevine 2026』には、山梨市のシャトー・メルシャン 鴨居寺ヴィンヤードで8月に摘房されたぶどう約500kgを使用。赤ワイン品種のシラー400kgに加え、マスカット・ベーリーAやシラーなど9種類、計10種類のぶどうを原料にしています。

搾汁した果汁と果皮を仕込み時に加え、発酵後期には白ぶどうを思わせる香りで知られるNelson Sauvinホップをドライホップ。ゴールドの外観に、ぶどう由来のフローラルでスパイシーな香り、ホップの白ワインを連想させる芳醇さ、セゾン酵母のスパイス感が重なります。程よい酸味と赤ワインのようなタンニン感を備えた、ビールとワインの中間的な味わいが特徴です。アルコール度数は6.0%、スタイルはFruited Saison、350ml缶と15L樽で展開されます。

ぶどうの果皮とロスビールをジンへ

同時発売の『Azeotrope Grapevine Gin』は、ビール醸造後に残るぶどう果皮をボタニカルとして再利用したクラフトジンです。ベースにはビール製造で生じるロスビールから抽出したアルコールを用い、ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルートとともに蒸留。麦芽のニュアンスを残しながら、ぶどうのやわらかな風味、柑橘やハーブ、スパイスの重なりを引き出しています。

ファーイーストブルーイングは、山梨の農産物を使う「Brewed with YAMANASHI」を通じ、地域資源を活用した限定醸造を展開してきました。今回の商品も、原料の行き先を広げながら土地の個性を味わいに変える試みです。両商品は10月9日から販売され、公式オンラインストアや酒販店、飲食店、ビアバーへは10月13日から順次出荷されます。