群馬県桐生市新里町に拠点を置くクラフトエール チギラは、2024年6月に醸造免許を取得し、同年8月から販売を始めたブルワリーだ。アメリカ産の麦芽やホップを用い、ホップの苦みや柑橘香を軸にしたエールを展開している。

今回紹介された『Cloud Nine Dog』は、新人ブルワーGB氏によるデビュー作。ブルワリーは「Cloud Nine」を「最高の幸せ」や「有頂天」を意味する言葉として説明し、晴れた日の庭先や公園で、大切な人や気の合う仲間と過ごす時間に寄り添う一杯として位置づけている。

スタイルはHazy IPA。アルコール度数は5.5%で、飲みやすさを保ちながら、少しとろみのある口当たり、いわゆるマウスフィールが特徴だという。香りはグレープフルーツのような瑞々しい柑橘が中心で、デザートを思わせる甘くジューシーな余韻も示されている。

同ブルワリーは、代表自らが醸造を担い、丁寧なものづくりを掲げてきた。小規模ながら、素材選びから味の設計まで一貫して向き合う姿勢が背景にあるだけに、『Cloud Nine Dog』は新しい造り手の個性と、クラフトエール チギラらしいホップの表情が重なった新作として注目したい。