代官山の街から生まれたカカオハスクビール

「DAIKANYAMA SORYO BEER」は、東京・代官山のクラフトビールバー「ビビビ。」と代官山商店会が企画したオリジナルビール。代官山のショコラトリー「LA BASE de Chez Lui」でチョコレートをつくる際に生じる、カカオ豆の外皮「カカオハスク」を副原料として使用している。

カカオハスクは、チョコレート製造の過程で取り除かれる部分だ。今回のコラボレーションでは、これまで廃棄されることもあった素材をビールに生かし、代官山の店舗同士のつながりを一杯に落とし込んだ。

やわらかな口当たりのヴァイツェン

ビールのスタイルはヴァイツェン。原材料には麦芽、ホップ、オーツ麦、カカオハスクを使用し、アルコール度数は4.5%に設定されている。小麦を使うヴァイツェンらしいやわらかな口当たりに加え、オーツ麦によるとろみのある舌ざわり、カカオのほのかな香り、爽やかな飲み口が特徴だという。

カカオの風味を前面に押し出すのではなく、軽快な飲み心地の中に香りを忍ばせた設計は、食事や街歩きの合間にも合わせやすそうだ。

醸造を担った鍵屋醸造所

醸造を担当したのは、神奈川県川崎市中原区に拠点を置く鍵屋醸造所。ブルワーの佐藤学さんは、イギリスで音楽活動を経験した後、帰国してパニーニの店を開業。その後、イギリスで親しんだパブのスタイルを取り入れ、同じ川崎市内の風上麦酒製造を引き継いで鍵屋醸造所を始めた経歴を持つ。

料理や人が集まる場との接点を大切にしてきた背景は、地域の素材と店を結びつける今回のビールとも相性がよい。街の素材を別の形で届ける、地域発のコラボレーションとしても注目される。

「DAIKANYAMA SORYO BEER」は、2026年9月19日から「ビビビ。」で生樽と瓶を提供。代官山商店会の加盟店では瓶で取り扱われている。代官山の街を訪れた際には、カカオの香りとヴァイツェンの軽やかさを確かめたい一杯だ。