沼津の仲見世商店街って知ってる? あの地下にさ、ワンドロップっていうブルワリーが隠れてるんだよ。
えっ、地下!? 商店街の地下にビール醸造所があるの?
そう、B1Fにどーんと92席。店の裏に500Lの仕込み設備があって、発酵タンク7本、貯酒タンク4本。醸造から充填まで全部そこで完結してる。出来たてがそのままタップから出てくるわけ。
へぇ〜! で、どんな人が造ってるの?
これがさ、ヘッドブルワーの渡辺啓さん、元々は製薬の研究者だったんだよ。そこから広島の備後福山ブルーイングカレッジで醸造を学んで、2022年にONE DROPに入った。理系の研究畑からビール造りへの転身。
なにそれ! 製薬からビールって振り幅すごい!
でもさ、研究者のバックグラウンドがあるからこそ、レシピの組み立てがロジカルなんだと思う。定番8種を常時出してて、ピルスナー、ケルシュ、ヴァイツェン、IPL、IPA、Hazy IPA、ポーター、レッドエールと幅広い。
IPLって何? あんまり聞かないかも。
インディアン・ペール・ラガー。IPAのホップの効かせ方をラガーに持ち込んだスタイルだね。ワンドロップのIPLはホップの苦味がガツンと来るけど、ラガーらしいキレもある。仕込み水に富士山の雪解け水が流れ込む柿田川湧水系の水を使ってるから、ベースの水質がいいんだよ。
レッドエールも気になる! どんな感じ?
ホップとモルトのバランス型で、白ブドウみたいなアロマがあるって書いてあったな。麦芽はイギリス、ドイツ、オーストラリア、カナダ産を使い分けて、ホップもアメリカ、ドイツ、ニュージーランド、イギリスと4カ国から。8種それぞれに合わせて原材料の産地を変えてるのが面白い。
沼津駅から歩いてすぐなんでしょ? 商店街ぶらぶらしてから地下に潜ってビール飲むの、最高じゃない!?