花椒の香りを生かした特別醸造

神奈川県鎌倉市に拠点を置く鎌倉ビール醸造が、特別醸造ビール「甜麻季節(ティエンマーセゾン)」の樽生提供を始めた。先日のイベントで高い評価を受けた商品が、いよいよ飲食店で楽しめる形になった。

今回のビールの特徴は、花椒を使った香りづけにある。花椒のグリーンを思わせる爽やかな香りに、ホップ由来の柑橘香が重なり、飲み口に軽快な立ち上がりを与える。さらに、小麦麦芽のやわらかな口当たりが全体をまとめ、スパイシーさが前に出すぎないバランスに整えられている。ヒリヒリする刺激感ではなく、初夏の風を思わせる清涼感が印象的なセゾンだ。

樽生の提供先は、グッドマンコーヒー大船店、ベクタービア大森店、SIBLINGSの3店舗。提供時期は店舗によって異なるため、訪問前に確認しておくとよい。瓶ビールは公式オンラインショップで予約を受け付けており、樽生とはまた違ったかたちで楽しめる。

鎌倉ビールは、歴史ある鎌倉の街で、食とともに味わうクラフトビールを届けてきたブルワリーだ。1997年に会社を設立し、鎌倉の食文化に寄り添うビールづくりを続けている。今回の「甜麻季節」は、その姿勢を踏まえつつ、花椒という意外性のある素材をビールに落とし込んだ一本として注目したい。