ノボルブルーイングは4月28日、宮崎市のカフェレストラン「6 RACCOON」とのコラボビール「Saboru」を公開した。スタイルはCoffee IPA、アルコール度数は7%、ホップはCitraとMosaic。昨年オープンした直営店「Yado」から徒歩1分という距離感のなかで、日常的に行き来する近隣同士の関係から生まれた一本だ。

近所から始まった企画

投稿によると、このコラボの話が最初に出たのは約1年前。お互いの店をよく利用していたことがきっかけで、何度も会話を重ねるうちに「ちゃんと形にしよう」という流れになったという。ノボルブルーイングは宮崎市を拠点に、"また飲みたいと思うビール"を目指して醸造を続けてきたブルワリーで、地域との距離の近さがそのまま企画の土台になっている。

Coffee IPAとしての設計

Saboruは、ノボルブルーイングの定番ビールをベースにしたCoffee IPA。今回は特に「Warau」を土台にし、6 RACCOONのコーヒー豆と掛け合わせてレシピを組み立てた。使用したコーヒーはケニア、ウガンダ、ブルンジ、インド、エチオピア、東ティモールの6カ国にまたがり、合計12パターンを試しながら、どの組み合わせが最も心地よく重なるかを探ったという。

狙いは、どちらか一方が前に出る味わいではなく、自然に混ざり合うバランス。コーヒーのロースト感に、ホップ由来の柑橘やトロピカルな香りが重なり、さらにグラス越しにはベリーやチョコレート、グレープフルーツ、オレンジピールを思わせるニュアンスも感じられる設計になっている。

コーヒーとビールは、どちらも「ひと息つく時間」を支える飲み物だ。Saboruはその共通点を、単なるミックスではなく、味のレイヤーとして丁寧に組み直したコラボレーションと言える。宮崎の街なかで近い距離にある2店が、日常の延長線上から生んだ一杯として、ノボルブルーイングらしい着地点にまとまっている。