21作目は、雨上がりの余韻を描くファームハウスエール

ペイントパレットブリューイングは、神戸市中央区に拠点を置くブルワリーだ。公式サイトでは「多彩な情景を描き出すブルワリー」を掲げ、商品名やコンセプトにも景色や時間の移ろいを思わせる表現を多く用いている。今回の新作「Rain Afterglow」も、その世界観をよく表した一本といえる。

新商品の「Rain Afterglow」は、第21作としてInstagramで案内されたファームハウスエール。生姜、赤紫蘇、甘夏ピールを組み合わせ、7月20日から全国発送を開始する。タップルームでは今週中の開栓が予定されており、店頭での提供も順次進む見込みだ。

商品ページによると、レシピは麦芽にピルスナー、ウィートモルト、スペルトモルト、フレークドウィートを使用し、ホップにはSouthern Cross、NZ Cascade、Chinookを採用。アルコール度数は5.5%、IBUは25で、飲み口はドライ寄りに設計されている。

味わいの軸は、ファームハウスらしい軽やかさにある。甘夏ピールの明るい柑橘香、生姜のシャープな余韻、赤紫蘇のほのかなハーブ感が重なり、派手に主張しすぎずにまとまっているという。公式説明では、温度が上がるにつれて生姜の温かみや赤紫蘇のニュアンスが表れ、爽快さの中に静かな奥行きを感じさせる仕上がりとしている。

ペイントパレットブリューイングは、神戸の海沿いという立地も背景に、情景のあるビールづくりを続けてきたブルワリーだ。限定品でも「Scenic Contour」や「BREATH OF TANO」など、視覚的なイメージが立ち上がる銘柄が並ぶ。今回の「Rain Afterglow」も、名前どおり雨上がりの夕景を思わせる構成で、同ブルワリーらしい発想が反映された新作となっている。