世界遺産の景色を思わせる限定ラガー

反射炉ビヤが2026年6月1日に案内した限定ビール「琥珀の反射」は、琥珀色の外観が印象的なアンバーラガーだ。公式案内では、かつて鉄を赤く熱し、大砲鋳造を支えた韮山反射炉の炎を映したような一杯として紹介されている。芳ばしいモルトの風味に、ほのかなカラメルの甘みが重なり、しっかりとした麦芽の存在感を感じられる仕上がりという。

味わいの軸は、麦芽の厚みとラガーならではの飲みやすさの両立にある。豊かなモルト感を持ちながら、口当たりは軽快で、後味はすっきりと切れる設計だ。グラスを重ねても飲み飽きにくいことが想定されており、香ばしさを楽しみつつも、食中酒としても使いやすいタイプといえる。

反射炉ビヤは、静岡県伊豆の国市に拠点を置き、世界遺産・韮山反射炉の目の前でビールを醸すブルワリー。江戸時代末期の反射炉建設や、伊豆韮山の地域史を背景に、「伝統と革新」を軸にしたものづくりを続けている。ブランド名や銘柄にも地元ゆかりの要素を取り入れてきた点が特徴で、地域の文脈をビールに落とし込む姿勢が一貫している。

また同ブルワリーは、複数のモルトを組み合わせて味の幅を作ることにも力を入れており、期間限定ビールでは若いブルワーたちが研究と実験を重ねて新しい表現に挑んでいる。今回の「琥珀の反射」も、その流れの中で生まれた一本だ。見た目の美しさだけでなく、麦芽の旨みとキレを両立させた設計に、反射炉ビヤらしい歴史性と技術志向が表れている。