広島県三次市のヒロシマ ノウ ブルワリーが、セゾンについて紹介する投稿を公開した。投稿では、セゾンを「農家のビール」と位置づけ、農家が造るビールだからこそ「実質本場」と表現している。

同ブルワリーは、元地域おこし協力隊の夫婦が立ち上げた、広島県最北のクラフトビール醸造所。三次市吉舎町を拠点に、農業と醸造を一体化したビールづくりを行っている。

畑から瓶まで一気通貫

ヒロシマ ノウ ブルワリーの特徴は、地元の素材をビールに取り入れるだけでなく、ホップの栽培や収穫にも自ら関わっている点だ。三次市吉舎町は、霧と昼夜の寒暖差に恵まれた地域で、果物や野菜の個性を引き出す環境としても知られる。

ラインアップには、八朔と山椒を使った「HASSAKU SAISON」、ピオーネと梅を組み合わせた「Pione Ale」、ピオーネとビーツを使う「Hazy Pione」などが並ぶ。副原料の風味を生かしながら、麦芽とホップで醸すクラフトビールとして仕上げている。

地元素材を生かした受賞銘柄

同ブルワリーは、ジャパン・グレートビア・アワーズで複数年にわたり入賞。2025年には「HASSAKU SAISON」が金賞を受賞し、2026年には「Hazy Pione」と「シャインマスカットエール」が銅賞に選ばれている。

投稿が伝えるのは、セゾンというスタイルの説明にとどまらない。土地を耕し、素材を育て、その背景ごと一瓶に詰めるという、ヒロシマ ノウ ブルワリーの姿勢そのものだ。三次の風土を知りながら味わえば、軽やかな飲み口の奥にある“農家のビール”という言葉の意味も、より身近に感じられそうだ。