桜の葉が主役の一杯


ぬとりブルーイングの「花咲かぬとり」は、桜の葉の塩漬けを使った季節感のあるビール。桜餅を連想させる香りと塩味がありつつ、後味はすっきりしているのが特徴で、食事全般に合わせやすい設計になっている。アルコール度数は4.5%、IBUは0で、苦みを前面に出すというより、春の食卓に寄り添う方向の味わいだ。

川口に根ざしたブルワリー


ぬとりブルーイングは埼玉県川口市に拠点を置き、小さなタンクを生かして多様な自家醸造ビールを手がけている。ブルワリーとしては、川口の街にビール文化を根付かせたいという姿勢を掲げ、地元の食材を生かしたレシピづくりも得意分野だ。公式サイトでは、川口の水を使った醸造や、併設店でのビール提供、滋養メシの展開など、ブルワリーと飲食の両面から地域に向き合う姿が見える。

春の相性を意識した設計


「花咲かぬとり」は、花見の時期に手に取りやすい季節限定感と、日常の食事に合わせやすい実用性を両立したビールといえる。和風の料理はもちろん、塩気のあるつまみや春野菜とも合わせやすく、香りで季節を感じながら、飲み口は軽やかにまとまる。地域密着のブルワリーらしく、土地の空気感をビールで表現した一本として注目したい。