宮崎県串間市の凪の音ブルーイングが、6月発売予定の宮崎県内限定商品 NAGINONE MIYAZAKI SAISON のラベルデザインを公開した。今回のデザインは、宮崎の太陽をライオンの意匠に置き換え、強い日差しを、作物や土地を育てる力として捉えたものだという。宮崎市のリトルパークがデザイン協力しており、地域の個性を視覚面から丁寧に表現している。

凪の音ブルーイングは、2025年3月に串間市で創業した、同市初のクラフトビール醸造所。旧やまびこ保育園の跡地を活用し、瓶内二次発酵を取り入れた少量生産のビールを、手作業を軸に仕込んでいる。公式アカウントでも、山あいの小さな醸造所として、四季を感じながら醸造を続けていることが紹介されている。

このブルワリーの特徴は、味わいだけでなく、土地との結びつきを商品全体で伝える点にある。宮崎や鹿児島にある「だれやめ」の文化、つまり一日の終わりに酒で疲れをほどく時間の感覚とも重なり、地域の日常に自然に寄り添うビールとして設計されている印象が強い。

NAGINONE MIYAZAKI SAISON は、そうした思想をラベルから伝える一本といえる。味わいの前に物語が立ち上がる設計は、クラフトビールの楽しみを広げる要素でもある。串間発の小さな醸造所が、宮崎の風土をどう一杯に落とし込むのか。発売後の展開にも注目したい。