ねこビアは福岡市南区にある小さなブルワリーで、クラフトビールの文脈では個性的なネーミングとレシピの組み立てで知られる存在だ。今回の「オツミル〜2026ver.」も、その路線を踏まえた一本として紹介されている。

ビアスタイルはIPA、分類としてはミルクシェイクIPA。ABVは7%で、説明では「クリーミーで滑らかな口当たりが特徴のオーツクリームスタイルのヘイジー」とされている。ホップはサブローを中心に、シトラ、モトゥエカでまとめられており、香りの設計にも狙いが見える。

テイスティングのイメージとしては、グラスに注いだときにココナッツミルクを思わせる甘い香りが立ち上がり、そこへレモン、ピーチ、ミントのアロマが重なる構成。ホップの主張だけに寄せず、飲み飽きしないバランスを意識した仕上がりだという。

仕込み面では、オーツクリームスタイルに振り切るために通常の倍量のオーツフレークを使用し、ミルキー感を最大限に引き出したとしている。麦汁も丁寧に抽出したことで、後味はほんのり甘く、重さを引きずりにくい設計になっている。濃厚さと飲みやすさを両立させる方向性は、ねこビアらしい実験性と細かな作り込みを感じさせる。