奈良市のクラフトビール醸造所、奈良醸造が「MACGUFFIN 2026」の詳細を公開した。

“MACGUFFIN(マクガフィン)”とは、小説や映画に登場する、物語を前に進めるキーアイテムやキーパーソンを指す言葉。奈良醸造では「誰も知らない、でも奈良醸造を先に進めるビール」になることを願い、2022年から毎年異なるビールをこの名前でリリースしている。

2026年版は、薬草酒の一種であるアマーロが着想源。アマーロは、ハーブやスパイス、草根木皮などを漬け込んでつくる、苦味を特徴とするイタリアの酒だ。今回のMACGUFFINでは、アンジェリカ、オレンジピール、コリアンダー、カルダモン、シナモン、キャラウェイなどを使用。さらに生のビーツを加え、アマーロに通じる土っぽい風味と色合いを表現した。

スペックはアルコール度数6.0%、IBU 6。麦芽にはウィーンモルトとピルスナーモルト、ホップにはマグナムを採用している。色は「イタリアンレッド」と表現される赤みを帯びた仕上がりだ。

香りはオレンジピールを中心とした柑橘が主体で、カルダモンやコリアンダー由来の爽やかなスパイス香が重なる。口に含むと強めの炭酸が広がり、ハーブ、スパイス、ビーツが幾層にも感じられるという。後口にはカルダモンやシナモンを思わせる香りと、ホップとは異なる長い苦味が残る。

そのまま味わうほか、氷を入れて飲む楽しみ方も提案されている。奈良醸造が掲げる「ビールを選ぶ楽しみを」という姿勢を、カクテルや薬草酒の世界と交差させた一杯といえそうだ。容量は350ml缶のほか、10.4Lと15.5Lの樽を展開。公式ページでは販売準備中と案内されている。