奈良市に拠点を置く奈良醸造が、コラボレーションビール「EIGHTY EIGHT」の初回出荷店を案内した。

茶農家との協働で生まれた一本


「EIGHTY EIGHT」は、奈良市月ヶ瀬村で260年続く茶農家・ティーファーム井ノ倉とともに仕込んだグリーンティーセゾン。抹茶の原料となる碾茶の初摘み茶葉を贅沢に漬け込んでおり、茶の持つまろやかさをビールの中に落とし込んだ構成になっている。

今回はホップと麦芽も全量国産。使用している信州早生ホップは、レモンやカボスを思わせるフレッシュな柑橘香と、おだやかで上品な苦味が特徴だという。そこにセゾン酵母由来のスパイシーな香りが重なり、飲み口は軽やかで、飲み進めやすい仕上がりとされる。少し温度を上げると、お茶の輪郭がよりはっきり感じられる点も、このビールらしい魅力だ。

初回出荷店は酒販店中心


初回出荷店は6月27日時点で酒販店のみ。仙台、千葉、東京、京都、大阪、奈良と、出荷先は広いエリアに分かれている。都内では専門店や百貨店、奈良では地元の酒販店や飲食店系の店先にも並ぶ。なお、店着日や販売状況は店舗ごとに異なるため、来店前の確認が必要だ。

奈良醸造は、奈良市北之庄西町にあるクラフトビール醸造所として、地域の素材や生産者との協働を通じてビールの幅を広げてきた。土地の茶文化を取り入れた今回の「EIGHTY EIGHT」も、その姿勢を映す一本といえる。