奈良市に拠点を置く奈良醸造が、ならまちの古民家バー「Bar Savant」の5周年に合わせて仕込んだコラボレーションビール「PERSONA」を7月6日に発売した。缶と樽で展開されるこのビールは、セッションIPAというスタイルを採用し、IPAらしいホップの香りを保ちながらも、軽やかに飲み進められる設計になっている。

今回のポイントは、アルコールを抑えたレシピにある。Bar Savantのオーナーバーテンダー・田中さんが、このビールをベースにビアカクテルを組み立てることを前提に考案されたため、ビール単体の完成度に加えて、カクテルに仕立てた際の“伸びしろ”も残している。奈良醸造の説明によれば、ベースとなるのはグレープフルーツや柑橘を思わせるSimcoe。そこにSabroをドライホップし、ココナッツやトロピカルフルーツを感じさせる香りを重ねている。

味わいは、淡く明るい液色と、軽快で滑らかな口当たりが特徴。穏やかな苦味と相まって、何杯でも飲み進めたくなるようなドリンカビリティを意識した仕上がりだという。奈良醸造は奈良市でクラフトビールを醸造するブルワリーとして、土地の飲食店や文化と結びついた企画を重ねてきたが、今回のPERSONAもその流れをよく示す一本といえる。

Bar Savantでは、このビールをベースにしたオリジナルのビアカクテルも楽しめる予定。ビールそのものと、バーでの一杯としての表情の違いを比べながら味わいたいコラボレーションだ。