奈良醸造(奈良市)は7月3日、季節限定ビール「EIGHTY EIGHT 2026」を紹介した。毎年この時期にリリースしているシリーズで、初摘みの茶葉を贅沢に漬け込んだセゾンとして知られる。

今回使用した茶葉は、奈良市月ヶ瀬村で275年続く茶農家・ティーファーム井ノ倉から提供されたもの。造り手の井ノ倉光博さんは、2025年版と比べて「角がなくて丸い」「濃厚でおいしい」とコメントしており、年ごとの表情の違いもこのビールの見どころになっている。

仕込みでは、茶葉を低い温度で時間をかけ、水出しのようにゆっくりとビールへ浸漬。記事では、息子の井ノ倉賢さんも、この手法によってお茶の濃度感やうまみ、甘みが引き出されていると話している。使用しているのは碾茶で、抹茶の原料となる茶葉。揉まずに乾燥させるため渋みが少なく、旨みが強いのが特徴だ。

味わいは、お茶由来の薄濁りに、セゾン酵母らしいフルーティな香りが重なる設計。ドライな飲み口の中に、緑茶の風味がほのかに残り、季節感のある清涼感を目指した仕上がりになっている。奈良の土地と茶の生産者、そしてブルワリーのつながりから生まれた一本で、2026年で7年目を迎えた。

「EIGHTY EIGHT」は業務販売に加え、7月3日12時から奈良醸造のオンラインストアでも販売。季節限定商品のため、在庫がなくなり次第終了となる。奈良で造られるビールと大和茶の組み合わせを、今年も季節の一杯として楽しめる内容だ。