伝統的なヘレスを、那覇の壺屋から

マホウブリューは、沖縄県那覇市壺屋に拠点を置くクラフトビール醸造所。やちむんの産地として知られる土地で、「品質への徹底的なこだわり」と「奥に秘めた力強さ」を掲げながら、沖縄の気候や人々に合う多様なスタイルを展開している。

今回紹介された「Muninn」は、そうした同社のクラシックラガー路線に位置づけられるビールだ。スタイルは Munich-style Helles。バッチナンバーは0037で、ABV 5.0%、IBU 22、FG 1.010、SRM 4。麦芽はPilsner、Vienna、Melanoidin、ホップはHallertau Mittelfrüh、酵母はWLP860を使用している。

公式サイトの説明によれば、味わいの中心はホップ由来のフローラルでハーバルなアロマと、甘いモルト香の調和にある。口当たりはクリーンで雑味が少なく、全体としては非常にスムース。強い個性を前面に出すのではなく、ラガーらしい飲みやすさを軸にした設計といえる。

また、マホウブリューはこれまでにも Sleipnir(Dortmunder Export)、Huginn(Czech Pale Lager)といったヨーロッパ系のクラシックラガーを展開してきた。Muninnはその流れに続く3作目で、同社がクラフトの幅広さと、ラガーの基本をどう磨き上げるかを示す一杯になっている。派手さよりも、きれいなバランスと飲み心地を重視するビールとして注目したい。