神奈川県横須賀市のグランドラインブリューイングが、静岡のSHIMODA BREWING COMPANY、愛知の渥美半島醸造とともに「半島同盟」を結成した。3社がそれぞれの地域性を持ち寄り、クラフトビールを通じて半島の魅力を発信していく取り組みで、第1弾となるビール「Passion Voyage」も発表された。

半島をつなぐコラボレーション

グランドラインブリューイングは、横須賀中央駅から徒歩圏に拠点を置くブルワリーで、2023年10月にオープンした。公式サイトでは、人と人がつながる「乾杯」を広げることや、独自のコンセプトを持つビールづくりを掲げている。そうした背景のもとで始まった今回のプロジェクトは、単発のコラボにとどまらず、半島同士の交流を生む土台づくりを意識しているのが特徴だ。

プレスリリースでは、「半島同盟」という名前に、3社だけで閉じず全国の半島へつながりを広げる出発点にしたいという思いが込められている。クラフトビールを媒介に、その土地の風土や食文化を味わいとして伝え、結果として「遠い場所」を「行ってみたい場所」に変えていく狙いがある。

第1弾は「Passion Voyage」

第1弾の醸造を担当するのはグランドラインブリューイング。ビアスタイルは `Fruited Hazy Double IPA`、アルコール度数は8.0%。CitraとMosaicが生むトロピカルなホップアロマに、パッションフルーツの果実味とキーライムの酸味を重ね、小麦麦芽とオーツ麦によるなめらかな口当たりも打ち出している。

半島は、海に囲まれた景色や食文化の豊かさがある一方で、地理的には少し距離を感じやすい地域でもある。今回の「半島同盟」は、そうした距離感をビールで埋め、次の目的地として訪れたくなるきっかけをつくろうとする試みと言える。横須賀を起点に、三浦・渥美・伊豆の個性がどう重なっていくのか、今後の展開にも注目したい。