神奈川県三浦郡葉山町にある
15brewery(フィフティーンブルワリー) は、現在持ち帰り販売のみで営業しているブルワリーだ。今回の投稿では、6月12日のタップにつなぐラインナップとして、個性の異なる自家醸造5種を案内している。

並ぶのは、ベルギースタイルの 「沼の底」、黒く深いコクを持つ 「スタウト」、橙由来の香りと酸味が特徴の 「橙エール」、葉山のロイヤルフルーツと夏みかんを使った 「土壇場エール(夏みかんエール)」、そしてホップ由来の柑橘感と松葉の香りを持つ 「Raw Hazy IPA」。いずれも方向性は違うが、甘み、酸味、苦み、香りの出し方がはっきりしていて、飲み比べの面白さがある。

中でも「沼の底」は、小麦麦芽を多めに使い、オレンジピール、コリアンダーシード、カモミール、クローブ、三重県尾鷲市産のライム、横須賀市長井の蜂蜜まで組み合わせた一本。複雑でスパイシーな香りに、わずかな甘みと酸味が重なる設計になっている。一方の「土壇場エール」は、三浦パン屋 充麦のバゲットを使い、夏みかんらしい軽やかな飲み口にまとめられている。

葉山の海沿いの町で、出来立てをその場で味わうというより、容器を持参して持ち帰り、自宅でじっくり向き合うスタイルが似合うブルワリーだ。日常に寄り添う飲みやすさと、素材の組み合わせで見せる個性。その両方が、この日のタップリストから伝わってくる。