奈良市東寺林町のゴールデンラビットビールが、新商品のフルーツエール「檸檬日和(れもんびより)」を発表した。公式の案内では、奈良県産のレモンピールと蜂蜜を使用し、同ブルワリーでは珍しい低アルコールのビールとして紹介されている。

味わいの軸は、レモンの明るい香りと蜂蜜の丸みだ。グラスを持った瞬間に立ちのぼる蜂蜜のニュアンスに、心地よいほろ苦さが重なる設計で、果汁感を前面に出すタイプというより、香りと余韻で飲ませる印象が強い。暑い時季にも手に取りやすい、軽やかな仕上がりを狙った1杯といえる。

ゴールデンラビットビールは、奈良の素材を活かしたビールづくりを掲げ、ならまちのタップルームでレコードが流れる空間とともにクラフトビールを提供してきたブルワリー。店舗と醸造所が近い環境を生かし、地域の素材をその土地の空気感と一緒に届けるスタイルが持ち味だ。今回の檸檬日和も、そのコンセプトに沿った季節感のある新作として受け止められそうだ。

案内ではタップルームのみの開栓で、限定1樽としての提供が示されている。飲める場所が限られるぶん、店内の音楽や空間も含めて体験する価値がありそうだ。柑橘の軽快さと蜂蜜のやわらかさを、奈良のタップルームで確かめたい人に向いた新商品である。