さかづきブルーイングがInstagramで伝えたのは、在庫が少なくなったビールに最後の出番を与える「farewell」ペアリングデーだ。投稿では、farewellを「別れ」「さようなら」と説明し、間もなく完売するビールたちに“最後の晴れ舞台”を用意したと案内している。

この企画は、料理長のケンタが発案したもの。さかづきでは、タンクの中で約1か月ほど発酵と熟成を進めたビールを「ひとまず完成」として開栓し、その時点の状態を食事とともに楽しんでもらうスタイルを大切にしている。今回のペアリングデーは、その考え方をより分かりやすく前面に出した取り組みといえる。

さかづきブルーイングは、東京・足立区の北千住にあるブルーパブとして2016年にオープンした。オリジナルのクラフトビールと、炭火焼きを中心にした料理を組み合わせて楽しめるのが持ち味で、ビールの表情に合わせたペアリング提案にも力を入れてきた。常設のラインナップは季節ごとに変わるため、気に入った銘柄が残り少なくなる場面もある。そうしたタイミングで、そのビールをもう一度きちんと味わってもらう場をつくるのが今回の趣旨だろう。

日々移り変わるタップの中で、終売間近のビールをどう飲ませるか。さかづきブルーイングの「farewell」ペアリングデーは、単なる在庫整理ではなく、1杯ごとの個性を最後まできちんと届けるための小さなイベントとして受け止めたい。

参考: さかづきBrewing Instagram / あだち観光ネット