長野みなみ風ビールのInstagram投稿では、東京都檜原村から届いた仕込み水が紹介されている。内容は、一箱20リットル入りの箱が25箱、合計500リットル。翌日の仕込み準備を進めていたところに水が到着し、1つずつ仕込みタンクへ入れていったという。

仕込んでいるのは、東京・檜原村のクラフトビール『鬼源兵衛』のペールエール。投稿では、前回・前々回も「大変美味しく出来上がった」と振り返っており、今回も継続してつくられる銘柄であることがうかがえる。地域の水を使って仕込むという工程は、ビールの味わいだけでなく、その背景にある土地とのつながりも伝えてくれる。

長野みなみ風ビールは、長野市の新田町にあるBrewpubだ。公式サイトによると、2021年12月に現在地へ移転し、2022年4月に醸造免許を取得。長野駅から徒歩8分の立地で、カウンター席から醸造タンクを眺めながら出来たてのビールを楽しめる。信州産の農産物を使い、地域の人とともに長野市を代表するクラフトビール醸造所を目指すとしており、今回の檜原村との取り組みも、その延長線上にあると言えそうだ。

ビールの個性を支えるのは麦芽やホップだけではない。どこの水を使い、どんな土地と組むかで、その一杯の輪郭は変わる。檜原村の水で仕込む『鬼源兵衛』ペールエールは、そうしたクラフトビールらしさを分かりやすく伝えるニュースだった。