Mountain River Breweryがリリースしたのは、素材や産地とのつながりを探りながら仕込むシリーズの新作、フィールドリサーチ 辺塚だいだい。投稿では「テーマ3」とされており、同ブルワリーがこのシリーズで継続的に研究を重ねていることがうかがえる。

今回使われたのは、鹿児島県産の辺塚だいだい。果皮が薄く、柔らかくジューシーな香酸柑橘で、ライムに似た香りとやわらかな酸味があると紹介されている。ビアスタイルはフルーツエール、アルコール度数は4.5%。すっきりとした飲み口に、柑橘の余韻がきれいに残る構成で、甘さに寄りすぎない輪郭が想像できる。

久我山に拠点を置くMountain River Breweryらしく、この一杯でも主役は派手な演出ではなく、素材そのものの個性だ。東京のブルワリーが、鹿児島の柑橘に向き合いながら味わいを組み立てる流れは、クラフトビールの面白さをまっすぐ伝えている。果実の香りを楽しみたい人はもちろん、軽やかな酸味のあるビールを探している人にも気になるリリースだ。