東京・富ヶ谷のビアパブタムサンに、奈良醸造の`Ennui Brown Ale`が新たに開栓した。Instagramの投稿では、アルコール度数5.5%のブラウンエールとして紹介されており、あずきと練乳がほのかに香る一杯として位置づけられている。

グラスに注ぐとまず立つのは、やさしい小豆の香り。口に含むと、練乳のような甘みがふわりと広がり、2026年版の「ENNUI」では乳糖を使うことで、その甘みに深さと奥行きを持たせているという。ほんの少しだけ加えたホップが甘さを引き締め、飲み口がぼやけないよう輪郭を整える。さらに、イングリッシュ酵母由来の香りが後半にすっと抜けていくため、甘いだけで終わらないのがこのビールの面白さだ。

スタイルとしてはブラウンエールらしい穏やかな表情を持ちながら、和の素材を思わせるニュアンスとミルキーな厚みが重なる設計。重すぎず、それでいて単調でもないので、食後にゆっくり飲むにも、最初の一杯から香りを追っていくにも向いている。

タムサンは、渋谷区富ヶ谷1-7-9にあるビアパブ。ゲストビールの入れ替わりを楽しめる店として、こうした個性のある樽が入るたびにチェックしたくなる。奈良醸造の遊び心と、タップで飲むブラウンエールのやわらかさを一緒に味わえる1杯だ。