王越麦酒醸造所、5月に予約制の「タンク開栓日」を4日程開催

王越麦酒醸造所(香川県坂出市)は、直販の頻度を今後は月1回程度にすると案内し、5月の直販日は9日・10日のみとした。そのうえで、醸造所ならではの企画として「タンク開栓日」を5月16日・17日、22日・23日の4日程で実施する。時間は16:00〜18:00と19:00〜21:00で、予約制・人数限定となる。

今回の投稿で目を引くのは、販売機会を増やすことよりも「より美味しい時間の提供」を優先する姿勢だ。王越麦酒は、坂出市王越町のレモンや麦を使い、同町内の自社醸造所でクラフトビールを手がけるブルワリー。農業を中心としたまちづくりの流れから生まれたブランドで、地域の素材と土地の空気感をビールに落とし込んできた。

代表的な銘柄には、王越産レモンを使った「Lemonsoon(レモンスーン)」や「白昼夢」、「Ananasの誘惑」などがある。イベント出店や直販で造り手と飲み手が直接やり取りする場を大切にしてきたからこそ、今回のような少人数制の催しは、王越麦酒の考え方がよく表れる。タンクを開けた瞬間の香りや温度、注ぎたての表情は、瓶や缶では得にくい醸造所ならではの楽しみだ。

王越麦酒は2024年春から醸造を開始した比較的新しいブルワリーだが、地域資源を使う姿勢と、現場の体験を重ねる発信は一貫している。5月の「タンク開栓日」は、その方向性を分かりやすく示すイベントになりそうだ。