神奈川県三浦郡葉山町の15brewery(フィフティーンブルワリー)は、現在は立ち飲みを休止し、持参した密閉できるビンへの量り売りを中心にビールを提供している。炭酸のペットボトルやスクリューキャップのガラス瓶も使える一方、ビンビールは欠品中と案内した。

9月3日のタップには、味わいの幅が見える5種が並んだ。ベルギースタイルの沼の底は、小麦麦芽を多めに使い、オレンジピール、コリアンダーシード、カモミール、クローブ、三重県尾鷲市産ライム、横須賀市長井の蜂小屋さんの蜂蜜を合わせた複雑な一杯。黒いビールのスタウトは深いコクを前面に出し、Rawレッドエールは煮沸しないRaw Ale製法ならではの重く濃い麦芽感を打ち出している。

フルーツビールの土壇場エール(夏みかんエール)は、葉山のロイヤルフルーツと夏みかんを使ったさっぱりした飲み口が特徴。IPAのRaw Hazy IPAも同じくRaw Ale製法で、ホップ由来の柑橘や松葉の香りと、わずかな苦みが輪郭をつくる。土壇場エールとRaw Hazy IPAには、三浦パン屋 充麦のバゲットを原材料の一部に使っている点も、この店らしいローカルな魅力だ。

15breweryの投稿は、派手な限定感よりも、いま店でどんなビールがどの形で買えるかを端的に伝えている。葉山で造られたビールを、食卓や持ち帰りの時間まで含めて楽しみたい人には、覚えておきたい案内だ。