比較仕込みで個性を探る1本


埼玉県狭山市新狭山のHAZY LABOでは、ビールボーイ渋谷パルコ店とのコラボHazy「Nelson + Terps」が紹介されている。今回は20℃発酵ver.と38℃発酵ver.の2種類を用意したスプリットバッチで、発酵温度の違いが香りと味わいにどう表れるかを確かめる内容だ。

Nelson + Terpsの味わい


使っているホップはネルソンソーヴィンとメガテルペス。投稿や販売情報では、黒ブドウを思わせるニュアンスや、グレープ感のある香りがテーマとして語られている。一般的なシトラやモザイク主体のHazyとは少し違い、Hazy LABOらしい実験性が前面に出た構成だ。アルコール度数は6.5%。

38℃発酵ver.は、常温熟成でどれだけブドウ感を引き出せるかを意識した仕上がりで、20℃発酵ver.は比較対象として味の輪郭を見せる位置づけになっている。どちらも、単に濃いだけではなく、ホップ由来の香りと熟成由来の変化を楽しむ設計なのが特徴だ。

HAZY LABOという場


HAZY LABOは、HAZY IPAに特化して研究的に醸造を続けるブルワリーとして知られる。店内のテイスティングルームで飲めるのも魅力で、ビール好きならレシピの意図や飲み比べの差まで含めて楽しめる。今回のNelson + Terpsも、完成品をただ飲むだけでなく、温度違いの比較そのものが一つの体験になっている。

飲み手に向くポイント


濃厚な果実感よりも、ホップの組み合わせや発酵の違いに面白さを感じる人に向いた内容だ。HAZY LABOの定番である「Hazyを研究する」姿勢が、そのまま1杯に落とし込まれている。