梅酒とサイダーの素材をアップサイクル

神奈川県海老名市を拠点とするBetter life with upcycleが、新商品「Ume Shiso Sour Ale」を発売した。価格は350㎖缶で572円(税込)。スタイルはAmerican-style Sour Ale w/ Ume, Red Shiso、アルコール度数は4.5%、IBUは14となっている。

使用しているのは、福井県産の梅酒に使われた紅映梅と、福井に伝わる「木田ちそ」を使ったサイダーに用いられた赤紫蘇。それぞれの役目を終えた素材をビールに生かし、廃棄される可能性のある食材に新たな価値を与えた。

梅干しを思わせる酸味とホップの香り

味わいの軸となるのは、梅と赤紫蘇、そして乳酸菌由来の酸味。赤い梅干しを連想させるニュアンスがあり、サワーエールらしい爽やかさの中に、梅と紫蘇ならではの奥行きを感じられる仕上がりだ。

そこへTriskelとIdaho 7のホップが加わる。杏を思わせる果実感とフローラルなアロマが梅・赤紫蘇の風味に重なり、酸味だけに寄らない香りの立体感をつくっている。フィニッシュではパンや麦芽由来の麦感が広がり、軽快な酸味の後に穀物のやわらかな余韻を残す。

見た目はピンク色で、親しみやすい印象の一杯。冷蔵商品で、酵母由来の濁りが生じる場合があるが品質上の問題はないという。

パンを起点に広がるアップサイクル

Better life with upcycleは、1923年創業のベーカリーを背景に、パンのミミなどの食品ロスに新たな価値を与える取り組みを進めている。ベーカリーとブルワリーの「ダブルクラフト」を掲げ、現在は自社の醸造所でもビールを製造。パンをハブに、食材のストーリーをつなぎ直すものづくりを行っている。

今回の一杯は、パン由来のビールという同ブランドの軸から一歩広がり、梅酒とサイダーの素材に新しい役割を与えたもの。梅干しを思わせる酸味、赤紫蘇の風味、ホップの果実・花の香り、そして麦の余韻を一缶で楽しめるサワーエールに仕上がっている。

※要冷蔵。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。