高尾ビール(東京・八王子)は、高尾登山電鉄とのコラボレーションによる新作「Mt.TAKAO CRAFT w/天狗焼のミミ」を紹介した。スタイルはWheat IPAで、アルコール度数は5.5%。高尾山中腹の高尾山スミカで販売される銘菓「天狗焼」を焼く際に出る、生地の余り部分「ミミ」を副原料に使っているのが特徴だ。

このビールは、単に地域の名物をモチーフにした商品ではなく、製造過程で生まれる素材を活用するアップサイクルの発想を取り入れている。投稿では、原料が小麦由来であることから、小麦麦芽に地元産の小麦をあわせて仕込んだこと、ホップの香りと小麦由来の少しの酸味が爽やかな飲み口につながっていることがうかがえる。

高尾ビールは、高尾のふもとから立ち上がったローカルブルワリーで、山のある暮らしに寄り添うビールづくりを続けてきた。今回の一杯も、八王子・高尾という土地ならではの風景と食文化をそのまま味わいに落とし込んだ、同社らしい取り組みといえる。

なお、天狗焼のミミを使うことで、日本の酒税法上は発泡酒に分類される。高尾山を訪れる人にとっては、山の名物とクラフトビールを一緒に楽しめる、分かりやすい地域発の新提案になりそうだ。