仕込みの狙い


Natural Roots Studioは、静岡県三島市を拠点にクラフトビールを展開するRepubrewの新工場として知られる。今回の新作は、そのNatural Roots Studioから告知された限定のコーヒービールで、チェコ・プラハのダークラガーをイメージした一本だ。

味わいの設計


レシピの軸になっているのは、ラガー酵母によるすっきりとした飲み口と、地元沼津で焙煎したコーヒー豆の組み合わせ。発酵終了後のビールに、コールドブリューの要領でコーヒーの風味を移すことで、黒麦芽由来のロースト感とコーヒーの苦みを重ねている。さらに仕込み水の設計で酸味の出方を抑え、飲み終わりまでまとまりのある味わいを目指したという。

Natural Roots Studioらしさ


Repubrewは三島と沼津の両拠点を生かしながら、定番にとらわれないスタイルのビールを続けてきた。Natural Roots Studioはその開発拠点として、地域の素材や焙煎文化をレシピに落とし込む役割を担っている。今回のダークラガーも、コーヒー豆を使いながら重たすぎない飲み口にまとめており、同スタジオの方向性がよく表れたリリースといえる。

注目ポイント


色は深い黒で、香りにはブラックモルトとコーヒー由来の香ばしさが重なる。黒ビールらしい輪郭を保ちながら、ラガーらしい軽快さを持たせた点が特徴だ。コーヒー好きにも黒ビール好きにも届きやすい設計で、Natural Roots Studioの新しい提案として注目したい。