Nomcraft Brewingは、和歌山県有田郡有田川町に拠点を置くブルワリーだ。旧保育所をリノベーションした施設で、クラフトビールを軸に町づくりにも取り組んでいる。アメリカ、イギリス、ドイツなどで経験を積んだメンバーが集まり、ホップを効かせたスタイルからクラシックなビールまで幅広く手がけている。

今回Instagramで紹介されたのは、APE Brewingとのコラボビール「Special Delivery」。投稿では、APE Brewingの醸造担当・松本さんとは、8年前に箕面ビールで働いていた時代に大阪市内への配達で接点があったことが明かされており、長い時間を経てコラボレーションが実現したことに触れている。

ビアスタイルはSour IPA。ブドウ山椒を発酵中に少量投入し、ドライホップにはRiwakaとMotuekaを使用。さらに、和柑橘の清見の果皮も加え、柑橘やすずらんのようなやわらかな香りを重ねている。仕上がりは、強い酸味で押すタイプではなく、オレンジジュースのようなニュアンスに、ほんのりと山椒が重なる繊細な設計だという。

スペック面では、ABV 6.0%、IBU 26.5。投稿や販売情報では、味わいの印象として「オレンジ」「シトラス」「ライラック」「バブルガム」といった表現も見られる。Nomcraftらしい地域素材の使い方と、APE Brewingとの関係性がそのままビールの個性につながった一本といえそうだ。