新作は「穀環」

NOMENDO BREW STAND(ノメンドブリュースタンド)は、越谷駅から徒歩3分の場所にあるクラフトビール専門店で、2024年1月に醸造免許を取得し、越谷市初のブルワリーとなった。立ち飲みスタイルのタップルームを備え、街の中でつくりたてのビールを楽しめるのが特徴だ。

今回紹介された「穀環(こくたま)」は、同じ越谷市内の岡田製パン所から分けてもらったパンの耳を使ったブレッドセゾン。ノメンドの発信では、あえてヴァイツェンではなくセゾンスタイルと掛け合わせることで、パン由来の香ばしさや小麦のやさしい甘みを引き出したい意図が語られている。アップサイクルの発想を、飲みやすいスタイルに落とし込んだ形だ。

ビアデータはABV 5.0%、IBU 16。数値だけ見ても軽快で、食中にも合わせやすいバランスがうかがえる。パンの耳という素材の個性を前面に出しながら、飲み口は重たくしない。素材の背景を知って飲むと、味わいの輪郭がより見えやすくなるタイプのビールと言えそうだ。

ノメンドブリュースタンドは、越谷という土地に根ざしながら、店内醸造で少しひねりのある新作を継続的に出している。地域のパン屋や食材とつながる今回の一杯も、その姿勢をよく表している。気軽に立ち寄れるローカルなブルワリーから、地元の素材を活かした新作が届いた。そう受け止めるのが自然なリリースだ。