トリイ堂醸造、鹿沼シウマイ専用ビールを再仕込み 山椒とアニスで味わい更新
栃木県鹿沼市のトリイ堂醸造が、シウマイとの相性を軸に設計した「かぬまシウマイ専用!ヱキゾチックビヰル」を再び提供開始した。山椒とアニスシードを使ったスパイス設計で、食中酒としての個性を打ち出している。
シウマイのために作られた一杯
トリイ堂醸造が打ち出した「かぬまシウマイ専用!ヱキゾチックビヰル」は、鹿沼の名物であるシウマイに合わせることを前提に仕立てたコラボレーションビールだ。プレオープンでは人気を集めて早々に売り切れたが、今回、味わいをアップデートして再びタップにつながった。
ベースはスパイスを効かせたウィットスタイル。一般的なレシピで使われるオレンジピールやコリアンダーシードの代わりに、山椒とアニスシードを採用しているのが大きな特徴だ。山椒は手挽きで投入し、後から立ち上がる柑橘感と軽い刺激を狙ったという。アニスシードの甘く爽やかな香りが加わることで、単独でも表情のある香りに仕上げられている。
ペアリングで完成する設計
このビールの設計思想は明快で、単体で完結するのではなく、シウマイと合わせたときに真価を発揮することにある。トリイ堂醸造は、脂を流すだけの役割ではなく、料理の輪郭をよりくっきり見せる相棒としてこのビールを位置づけている。ライトボディで飲み口を軽くし、小麦由来のやわらかな酸味も加えることで、食事の邪魔をしないバランスに寄せている点も印象的だ。
スペックはABV 5%、IBU 17、SRM 3。見た目はクリームイエローで、味わいの印象としては山椒、アニス、リコリス、みかんが挙げられている。スタッフの試飲では「癖はあるが、するすると飲めて、気づくとやみつきになる」という評価もあった。中華との相性も広がる設計で、シウマイ以外の料理との組み合わせを探す楽しみもある。
鹿沼の新しい目的地として
トリイ堂醸造は、栃木県鹿沼市で初のクラフトビール醸造所としてスタートしたブルワリーで、東武新鹿沼駅から徒歩1分の立地にある。鹿沼シウマイとクラフトビールを軸に、地域の味わいを一体で楽しめる場をつくっているのが強みだ。
今回の1本は、地域の名物をそのまま添えるのではなく、ビール側から料理に歩み寄っているのが面白い。鹿沼の食文化をどうビールで翻訳するか、その答えのひとつとして、トリイ堂醸造らしさがよく表れた仕上がりといえる。
情報は不正確な場合があります。正確な情報はブルワリーの公式情報をご参照ください。