神奈川・厚木のブルワリー、元祖地ビール屋サンクトガーレンが、春限定ビール「サンクトガーレン さくら」の背景をInstagramで紹介した。投稿は、3月27日の「さくらの日」に合わせたもので、発売中の同ビールに使う桜が、花見でよく見かけるソメイヨシノではなく、あとから咲く八重桜であることを説明している。

同社の公式情報によると、「さくら」は桜の花と葉を使った桜餅風味のビールで、2026年2月19日から春限定販売。1回の仕込みには60kgの八重桜を使い、手摘みした桜をすぐ塩漬けし、冷蔵庫で約1年寝かせてから仕込む。前日には流水で塩抜きするなど、下処理にも手間をかけている。

味わいの方向性も明確だ。ホップの苦味は控えめにし、桜由来の香りを引き出す設計で、公式ページでは桜餅のような香りの要素としてクマリンにも触れている。さらに、小麦麦芽を20%使ってやわらかな口当たりを出し、神奈川県海老名市の泉橋酒造が栽培する酒米「楽風舞」も加えることで、道明寺桜餅のようなふっくらした印象を狙っている。

サンクトガーレンは、日本で地ビール解禁以前からアメリカで醸造免許を取得していた経歴を持つ、いわば“元祖地ビール屋”。季節の素材を使った限定品づくりを得意とする同社らしく、「さくら」でも桜の品種選びから仕込みまで、春の風景をビールに落とし込んでいる。今の季節に飲む1本として、背景を知ってから手に取りたくなるビールだ。