鎌倉ビールが、中国・蘇州で進めてきたプロジェクト「鎌倉ビール野村醸造所」が本格始動しました。発表によると、2026年4月26日に蘇州の注目スポット「美羅小奢中心」でセレモニーが開かれ、現地製造の鎌倉ビールがゲストに提供されました。

この取り組みは、株式会社ナビゲーターの野村典芳氏が展開する「野村創作日本料理」とのパートナーシップによって実現したものです。鎌倉ビールは、醸造設備の設計からレシピ開発、現地スタッフへの技術指導まで、醸造の根幹を一貫して担いました。年間180KLの生産能力を持つ中規模設備を導入し、鎌倉の醸造所と同水準の品質管理を目指している点も特徴です。

鎌倉ビールは、神奈川・鎌倉市に拠点を置く、鎌倉唯一の醸造所として知られています。公式サイトでも「鎌倉生まれ、鎌倉育ち」を掲げ、歴史ある街で食とともに楽しむビールづくりを続けてきました。今回の蘇州プロジェクトでも、その姿勢は変わりません。現地では「日本料理に合うビールがない」という課題に対し、食との調和を意識した専用レシピを提供しています。

提供銘柄には、看板商品の「月(アルト)」や「ROUTE134(IPA)」に加え、現地向けに開発した「橙花(ベルジャンホワイト)」も並びます。鎌倉で培った技術とブランドへの信頼が、現地のレストラン展開を後押ししている形です。

今後は2026年6月から瓶ビールの販売も予定されています。単なるレシピ提供にとどまらず、鎌倉で磨いた職人の技術と精神を蘇州へ継承していくというこの取り組みは、鎌倉ビールが大切にしてきた“食事に寄り添う一杯”を、国境を越えて広げる事例として注目されます。