駅直結で味わう一杯

SHIMA BREWERY(志摩醸造)は、2025年に伊勢志摩で立ち上がった近鉄グループのブルワリーだ。近鉄リテーリングが運営し、近鉄奈良駅を拠点とする大和醸造に続く2つ目の醸造拠点として、近鉄鵜方駅1階にタップルームと醸造所を構えている。タップルームは醸造設備の隣にあり、無人・キャッシュレスのセルフ形式で気軽に立ち寄れる。

飲みやすさを軸にした設計

公式サイトが掲げるのは、志摩の水と太陽、潮風を生かしながら「2杯、3杯と飽きずに飲める」ビールを目指すこと。定番はGOLDEN ALE、COLD IPA、PALE LAGERの3種で、いずれも飲み進めやすさを意識したラインナップになっている。限定商品では、三重県産の素材を使ったしらぬひエールや、くき茶を使ったかりがね茶セゾンなど、土地の個性を映した一杯も展開している。

ブルワーの引き算

記事では、ヘッドブルワーの中西正和さんの醸造観も紹介されている。中西さんは三重県出身で、ブルワー歴は29年。伊勢角屋麦酒やY.MARKET BREWINGを経て志摩醸造に加わった。仕込みでは、やらなくていいことはあえてしない「引き算」の考え方を徹底し、洗浄は70℃の循環洗浄、酵母はドライイーストを採用して、安定した発酵と再現性を重視している。

旅とつながるビール

志摩醸造は、旅の中で楽しむ提案も強い。近鉄の観光特急「しまかぜ」では、定番3種のオリジナルラベル缶を車内限定で販売し、車内タップでは定番に加えて限定ビールも提供している。さらに、2026年7月25日には、近鉄伊勢市駅から近鉄鵜方駅までを走る「クラフトビール列車」を予定。志摩醸造のビールが飲み放題で、車内装飾やヘッドマークも特別仕様となる。