千葉市稲毛区のブリューパブ「いなびや 千葉稲毛ビール」は、今年のライチビールについてInstagramで紹介した。

同店によると、きっかけは客との会話で聞いた「季節の生ライチはすごくおいしい」という声だった。昨年は実際に生ライチを入手して試したものの、ビールとしての再現はなお難しく、今回はライチ濃縮還元素材を使って仕立てている。ベースはペールエールに切り替え、酵母も初めて使う、トロピカルな香りを出すタイプを採用した。

仕上がりは、口に含むとライチの香りがふわっと鼻から抜け、味わいはやや濃いめ。アルコール度数も少し高めだが、ビールらしい苦みも残しているという。説明文では「ジューシー」と表現しながらも、香りの印象をトロピカルと捉えるかどうかを含めて、店側が手応えを確かめている様子が伝わる。

日本では梅雨の季節がライチの季節でもあるとし、いなびやはこの時期に合わせて一杯を用意した。稲毛で日々ビールを仕込むブリューパブらしく、季節素材の印象をどうビールに落とし込むかという試行錯誤が、そのまま味わいの個性につながっている。

投稿ではこの日の提供ビールの一覧にも触れ、8番目のビールが足りなくなったため、昨年の「房総往還」を少しだけつないだことも明かした。地元・稲毛の醸造所として、定番と季節限定を行き来しながら、店の今を伝える一本になっている。