地域素材を生かした季節限定ビール

団地キッチン田島がInstagramで取り上げた『新開めっちゃいちごエール』は、果実感のある季節限定ビールとして気になる一本だ。施設はさいたま市桜区田島にあり、カフェ、シェアキッチン、ブルワリーが一体になったコミュニティ拠点として運営されている。

ブルワリーでは少量生産を生かし、多様で特色のあるクラフトビールづくりを行っている。公式サイトによると、醸造設備は1回約200リットルの仕込みに対応する機器に加え、約40リットルの小規模設備も備えており、実験的な仕込みや地域の声を取り入れた商品づくりにも取り組んでいる。今回の『新開めっちゃいちごエール』も、こうした柔軟な醸造体制から生まれた季節商品と見られる。

周辺とのつながりも、この施設の特徴だ。団地キッチン田島のマルシェ関連資料では、近隣の新開(しびらき)エリアにある「しびらきファーム・いちご屋」がたびたび紹介され、地物のいちごが並ぶ様子が伝えられている。新開という地名を冠した今回のビール名からも、地域の農産物や土地の名前をビールに落とし込む発想が読み取れる。

団地キッチン田島は、食事やスイーツだけでなく、施設内で醸造したクラフトビールを通じて、まちの食材や生産者と来訪者をつなぐ場でもある。『新開めっちゃいちごエール』は、その役割をわかりやすく示す季節の一杯といえる。