長野県諏訪市の有頂天醸造は、タップルーム2周年イベントビールとして 『Excursions / Irish Red Ale』 を公開した。投稿では、学生時代に飲んだ記憶のある Irish Red Ale を手がかりに、いまの自分たちが飲みたい形へと再構成した一杯だと説明している。

レシピは、Irish産のペールモルトをベースに、Crystal Light、Crystal Medium、Melanoidin、Roasted Barley を組み合わせ、ホップは Fuggle、酵母は Wy1335 British Ale II を使用。さらに Flaked Barley を加え、ABV 4.3%、IBU 23 の設計にまとめた。カラメルやトースティなモルトの風味がありながら、甘さを前面に出しすぎず、最後はドライに切れる仕上がりを狙っている。

醸造所の説明によれば、Roasted Barley は赤い色調と乾いた後味に寄与し、Fuggle は香りを強く主張するというより、全体のバランスを整える役割。派手な個性で押すタイプではなく、仕事終わりの一杯や、何でもない休日に自然と手が伸びるような“デイリーなエール”を意識したという点が、このビールの性格をよく表している。

ビール名の 『Excursions』 は、A Tribe Called Quest のアルバム『The Low End Theory』に収録された同名曲に由来する。投稿では、2周年のリリースであること、そして赤と黒を基調にしたジャケットの印象が曲名と合うことが選定理由として挙げられている。周年ビールの第1弾として、タップルームの節目を静かに、しかし芯のあるスタイルで彩る一本になっている。