コーヒーとホップが重なる限定作

タカムラコーヒーロースターズと、兵庫県南あわじ市のNAMI NO OTO BREWING(ナミノオトブルーイング)によるコラボレーションから、期間限定の「コーヒーIPA」が登場した。発売日は4月14日。淡路島でしか手に入らない限定品として案内されている。

今回のポイントは、コーヒー専門店ならではの素材選びにある。使用したのは「TASTE OF HARVEST Brazil 17位」に輝いたブラジル産のスペシャルティコーヒー豆。タカムラ側で浅煎りに仕上げ、ビールの仕込みにふんだんに使ったという。

味わいの設計

仕上がったビールは、コーヒー由来の強いアロマを起点に、ほどよいビター感とアイスコーヒーを思わせるすっきりしたニュアンスが特徴。そこにホップのフルーティーさとグラッシーな爽やかさが重なり、後口にはキャラメルのような香ばしさが残る構成だ。

隠し味には、淡路島産の「自凝雫塩(おのごろしずくしお)」をひとつまみ使用。塩が口当たりをなめらかに整え、素材の持ち味をより際立たせている。

南あわじのブルワリーらしさ

ナミノオトブルーイングは、淡路島の西南部・慶野松原エリアで2023年6月にオープンしたブルワリー。淡路島産の素材を生かしながら、麦芽カスを鶏の飼料として地域に戻すなど、地域循環型のものづくりを掲げてきた。今回のコラボでも、タカムラのスタッフが仕込み当日に醸造所を訪れ、製造工程に参加している。

ご夫婦2人で製造から出荷まで一貫して担う同ブルワリーの体制は、ローカルな素材を丁寧に扱う今回の企画とよく合う。コーヒーとビール、双方の個性をそのままぶつけるのではなく、塩やオーツ麦の調整を通じて飲みやすさと奥行きを両立させた点も印象的だ。

ラベルと売り場

ラベルはタカムラ淡路島店のイメージカラーであるグレーをベースに、ナミノオトブルーイングの専属デザイナーが手がけたコーヒー豆モチーフのキャラクターを採用。ギフトや手土産にも向く、遊び心のあるデザインに仕上げた。

南あわじで育ったブルワリーの地場感と、スペシャルティコーヒーの精緻な香味設計を組み合わせた今回の一杯は、両者の持ち味がはっきり伝わる新商品となっている。