桜坂ブルワリー(沖縄・那覇市)がInstagramで、ビアフェス向けの限定醸造を紹介した。今回で4回目となるビアフェスのテーマは「辛い」。辛い食べ物に合わせるビール、ビールに合わせる辛い食べ物をそろえ、組み合わせそのものを楽しむ構成になっている。

同ブルワリーが仕込んだのは、レッドアイをベースにハイサイソースとピパーツを合わせた「レッドホットチリピパーツ」。通称は「レッチリ」で、投稿ではこの名前とともに来場を呼びかけている。レッドアイの親しみやすさに、辛味とスパイスの輪郭を重ねた設計で、ビール単体だけでなく料理との相性まで含めて味わう前提の一本といえる。

使われているハイサイソースとピパーツは、沖縄の食卓を想起させる素材だ。那覇市を拠点にする桜坂ブルワリーが、地域性のある素材をクラフトビールに落とし込むことで、会場での一杯を単なる新作紹介にとどめず、土地の味を伝える提案へとつなげている。ビアフェスの4回目という節目に、辛さを軸にした限定醸造を出してきた点にも、同ブルワリーらしい遊び心が表れている。

クラフトビールのイベントでは、香りや苦味だけでなく、料理との距離感が印象を左右する。今回のように、唐辛子の辛味を受け止める素材を組み合わせたビールは、飲み手が食べ物との相性を確かめながら楽しめるのが特徴だ。桜坂ブルワリーの投稿からは、味を単独で見せるのではなく、食べ合わせまで含めて体験を設計しようとする姿勢が読み取れる。