東京・豊島区、目白を拠点とするインクホーンブルーイングが、新作ビール「Flockung(フロックング)」を発表した。スタイルはGerman Pils、アルコール度数は5.0%。Extra Pilsモルトに、MagnumとHallertau Mittelfrüh(ハラタウ・ミッテルフリュー)を組み合わせ、Wyeast 2124酵母で仕上げている。

今回の主役は、ドイツ・ハラタウ産のミッテルフリュー。遠くから漂うミントのような青さと清涼感を起点に、柑橘の花やリンゴの花を思わせる、ややフルーティーでノーブルホップらしい香りへと展開するという。

インクホーンブルーイングではこれまで、苦味を付与する目的で使われるビタリングホップをあまり多用してこなかったが、近ごろピルスナーやWest Coast IPAにおける苦味の質に関心を深め、ドイツ産マグナムを採用。Flockungでは、マグナム由来のじんわりとした苦味が、ピルスナーらしい輪郭を形づくっている。

味わいは、シンプルな設計を生かしたバランス重視。ホップの個性を感じさせながらも主張しすぎず、食事と合わせたり、日常の一杯としてゆっくり飲み続けたりしやすい仕上がりを目指している。

名称の「Flockung」は、ドイツ語で「凝集」を意味する言葉。インクホーンブルーイングのラガーとしては珍しく、リリース前にラガーリングを実施した。酵母の凝集に通常より時間がかかったことが、名前の由来になっている。リリース直後から比較的整ったラガーを味わえる点も、本作の特徴だ。

目白のブルワリーを拠点に、多様なスタイルを手がけるインクホーンブルーイング。今回のFlockungは、ドイツ産ホップの繊細な香りと、丁寧に整えたラガーの飲み心地をじっくり確かめたい一本となっている。