わくわくブルワリー、正式名は「わくわく手づくりファーム川北」って言うんだけど、ここは本当にユニークで、農業法人がビール造ってるんだよ。
農業法人?農家さんがビール造ってるの?
代表の入口博志さんは、米の生産調整で休耕田がどんどん増えていく状況に直面してたんだ。「自分の代で先祖代々の農地を手放すわけにはいかない」って、1990年代後半の地ビールブームをきっかけに、休耕田で麦を育ててビールを造ろうって決断したんだよ。
農地を守るためにビールを…!それってすごい覚悟だね。
しかもさ、北陸の雪深くて湿度が高い気候だと、一般的なビール用の二条大麦より六条大麦のほうが育ちやすいんだけど、入口さんはそれを逆手にとって自家栽培の六条大麦でビールを仕込んでるんだ。国産の自社栽培麦でビールを造るブルワリーってほとんどないんだよね。
六条大麦のビールって珍しいんだ!
さらに驚くのが、普通は輸入モルトを使うところを、入口さんは自分で麦芽も作りたいって考えて。近所の農家から壊れたシイタケ乾燥機を譲り受けて、農業試験場のデータを参考に3年かけて改造して、麦芽製造設備にしちゃったんだよ。
シイタケ乾燥機を改造!?なにそれ!天才じゃん!
仕込み水には白山の伏流水を使ってて、文字通り土地の恵みだけでビールを造ってる。「ビールづくりは麦づくりから」ってのがここの哲学でさ、ISO22000とGLOBALG.A.P.の認証まで取得してるんだよ。
へぇ〜!で、代表的なビールは?
「金沢百万石ビール」ってブランドで、ペールエール、ダークエール、ヴァイツェンに加えて、川北町産のコシヒカリを副原料に使ったコシヒカリエールが面白い。一口目はラガーかと思うくらい穏やかで、食事に寄り添うタイプのビールなんだよ。醸造スタッフの大久保一樹さんは元アウトドア用品メーカー勤務の山好きで、山小屋で入口さんにスカウトされてファームに入ったっていう経歴の持ち主。
山小屋でスカウト!?ドラマみたいな話!コシヒカリエール、食事に合わせて飲んでみたいなぁ。