ジャズブルーイングフジノ、ここはちょっと別格の世界観なんだよ。陣馬山の麓、相模原の藤野にある『ゆずの里ふじの』って施設の中にあるマイクロブルワリーで、オーナーの山口解さんがたった一人で全部造ってる。
一人で!? どのくらいの量を?
1回の仕込みで約100リットル、およそ300本。週1ペースの仕込みだから、本当に手の届く範囲だけで造ってるんだ。2018年に発泡酒の製造免許を取得してスタートしてる。
山口さんってもともと何をしてた人なの?
音響エンジニアだったんだよ。ブルワリー名の『ジャズ』もそこから来てて、ジャズセッションのように素材が調和するビールを目指してるんだって。ロゴも地元のグラフィックデザイナーが手がけた花びらの重なりで、ハーモニーを表現してる。
音響エンジニアからビール醸造って、音のハーモニーから味のハーモニーに転身したんだ……素敵!
で、代表銘柄の『AMP UP IPA』がこれまたユニークで、地元・佐野川産の茶葉をアロマに使ってるの。モルトの厚みとホップの苦味に、お茶の香りがふわっと重なる。
お茶入りのIPA!? それは気になる……
もうひとつの定番『VOX POP』はアメリカンホップと地元の柚子を組み合わせたホワイトエール。軽やかで柑橘のアロマがふわっと抜ける。しかも全品無ろ過・無清澄で、瓶内2次発酵なんだよ。
瓶内2次発酵って?
発酵が終わったビールを瓶に詰めて密封すると、まだ生きてる酵母が瓶の中で復活して、自然に炭酸とアルコールが生まれて液体に溶け込んでいくんだ。強制的にガスを入れるんじゃなくて、酵母の力だけで泡をつくる。だからきめ細かくて余韻が優しいんだよね。
山の中で一人、お茶と柚子と酵母と対話しながらビール造ってるって……もう完全にアーティストじゃん。藤野、行ってみたい!
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