出店者紹介として公開


KIGEN Japanese Sake FestのInstagram投稿では、出店者紹介 / file.55 として株式会社THERAPYNIA(奈良県)が取り上げられた。アカウントには@okuyamato.beerも添えられており、奥大和BREWINGとのつながりが読み取れる。

奥大和BREWINGは、奈良・宇陀市を拠点に、奥大和地域で生産された果物や薬草などを活かしたハーバルクラフトビールを手がけるブルワリーだ。公式サイトでは、醸造所併設のバー「TAP ROOM」や、泊まれるゲストハウス「TAP to BED」など、ビールを飲むだけでなく、土地や人との接点をつくる場も展開している。

今回の投稿で印象的なのは、同社が酒造りの中心に植物を置いている点だ。投稿本文では、植物を単なる副原料として扱うのではなく、発酵の土台である麦や米、蜂蜜と重ねながら、その香りや個性を引き出す姿勢が語られている。ビールの味わいを支えるのは、苦味や香ばしさだけではない。土地に根ざした素材がもつ香り、余韻、温度感まで設計していく、そんな思想が背景にある。

イベントは、前夜祭が2026年5月29日、本祭が5月30日・31日の3日間。会場は奈良県コンベンションセンターで、奈良を起点に酒の魅力を広げる場として企画されている。投稿では、奈良県内外の蔵元に加え、クラフトサケ、ブルワリー、ワイナリーなど、さまざまな造り手が集まる構成も示されている。

奥大和BREWINGにとっては、地域の植物や香りを生かしたものづくりを、酒好きに直接届ける機会になりそうだ。派手な演出よりも、素材と土地の輪郭が見える一杯を大切にしてきたブルワリーだけに、会場でどんな表現を見せるのか注目したい。